On the Road Again - 再び旅へ - Lyrics - 日本語訳詞 - Japanese translation - Willie Nelson
昨夜は何十年ぶりかに痛飲してしまった。
学生時代からの「旅する友人」の来訪があったのだ。
朝、いつもコーヒーを飲み、呑みながらブログを書いたり、庭を歩いたりが日課だ。
今朝は資源ごみの日なので出しに行こうとすると、昨夜一泊した奴が一緒に行くと言う。
道すがら忍冬が白と黄の花をつけて木々にからむのを見つけ、かの人はいたく喜びつつ、なんという花かとと聞いてくるので「スイカズラ」だと教えた。
「東京にはないのか?」
「見たことがない」
「そもそも東京に帰ってるのか?」
「帰ってないな、そういえば」
といったやりとりがあった。
「聖徳太子の絵にも描かれているのだが・・・」
と言うと、
「ほう!」
と声を上げた。
すると近所の子犬が驚いたか鳴きだしたので、ゴミ置き場へ急ぎ戻った。
庭も観たいと言うから、案内すれば、
「お、柿の花が咲いてる」
と目ざとく発見して、また声を上げた。
なんでも驚くのが面白い。
「スイカズラに驚いたが、君の生活ぶりはまさにスイカズラのようではないか。あっちこっちと年中飛び回っている」
そういうと、そうなのか?と聞き返してきた。
「ウィリー・ネルソンのロードムービー知らんのか。「忍冬のように」と言う題名で、ウィリーが全米各地をツアーしながら女を作っていく映画だがな・・・。」
「あ、それ観たことあるな。忍冬がスイカズラなのか?」
「旅が忙しくて知識を増やす暇もないか」
「あははは、そんなところだな」
どうということもない朝飯を食わそうとすると「朝は食べない」と言う。
昨夜あれほど呑めば、まあ食欲はなかろう。
しかし昨晩のワンプレートはよく食っていたようだ。
ことに鶏もも肉と里芋の炊いたのには「やわらかい」と感心してくれていた。
「こりゃあしかし、洗い物が少なくていい考えだよ」
「そうなのだ、歳をとって雑事が面倒になってな。食器も少ない方がいい。時にはフライパンのまま食卓に乗せることさえある」
「しかし三食まともに食べてるのだから健康的だよ」
とりとめもない会話ののち、奴はまた車に乗りいずこかへ消えていった。
あとには例の寂寥感ばかりが残された。
「祭りの後だな」
ぽつんと独り言が口をつく。
友遠方より来り、また楽しからずや

人気ブログランキング
にほんブログ村

昨夜は何十年ぶりかに痛飲してしまった。
学生時代からの「旅する友人」の来訪があったのだ。
朝、いつもコーヒーを飲み、呑みながらブログを書いたり、庭を歩いたりが日課だ。
今朝は資源ごみの日なので出しに行こうとすると、昨夜一泊した奴が一緒に行くと言う。
道すがら忍冬が白と黄の花をつけて木々にからむのを見つけ、かの人はいたく喜びつつ、なんという花かとと聞いてくるので「スイカズラ」だと教えた。
「東京にはないのか?」
「見たことがない」
「そもそも東京に帰ってるのか?」
「帰ってないな、そういえば」
といったやりとりがあった。
「聖徳太子の絵にも描かれているのだが・・・」
と言うと、
「ほう!」
と声を上げた。
すると近所の子犬が驚いたか鳴きだしたので、ゴミ置き場へ急ぎ戻った。
庭も観たいと言うから、案内すれば、
「お、柿の花が咲いてる」
と目ざとく発見して、また声を上げた。
なんでも驚くのが面白い。
「スイカズラに驚いたが、君の生活ぶりはまさにスイカズラのようではないか。あっちこっちと年中飛び回っている」
そういうと、そうなのか?と聞き返してきた。
「ウィリー・ネルソンのロードムービー知らんのか。「忍冬のように」と言う題名で、ウィリーが全米各地をツアーしながら女を作っていく映画だがな・・・。」
「あ、それ観たことあるな。忍冬がスイカズラなのか?」
「旅が忙しくて知識を増やす暇もないか」
「あははは、そんなところだな」
どうということもない朝飯を食わそうとすると「朝は食べない」と言う。
昨夜あれほど呑めば、まあ食欲はなかろう。
しかし昨晩のワンプレートはよく食っていたようだ。
ことに鶏もも肉と里芋の炊いたのには「やわらかい」と感心してくれていた。
「こりゃあしかし、洗い物が少なくていい考えだよ」
「そうなのだ、歳をとって雑事が面倒になってな。食器も少ない方がいい。時にはフライパンのまま食卓に乗せることさえある」
「しかし三食まともに食べてるのだから健康的だよ」
とりとめもない会話ののち、奴はまた車に乗りいずこかへ消えていった。
あとには例の寂寥感ばかりが残された。
「祭りの後だな」
ぽつんと独り言が口をつく。
友遠方より来り、また楽しからずや

人気ブログランキング


コメント