I Shall Be Released アイ・シャル・ビー・リリースト の意訳はたくさんあるが、肝心かなめなところをつかんでいない歌詞和訳が多い。最大の問題は題名にあるわけで、解釈が分かれる。

しかし、どう考えても   
I Shall Be Released    は法律用語であり、リリースは開放するつまり監獄から釈放されるとならねばならぬ。要するにこの曲は冤罪で牢獄に入れられた無罪の男の自由解放への望みを歌っているという解釈が不可欠なのだ。

するとディランⅡの意訳「男らしいってわかるかい」は変だし、「自由になるんだ」は、釈放されるんだにしなけりゃならなくなる。

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で、いろいろ検索した結果、このサイトの翻訳を選んで推敲することにした。
ボブ・ディラン「アイ・シャル・ビー・リリースト」を訳してみた - katosのブログ (hatenablog.com)

I Shall Be Released    by Bob Dylan

They say ev’rything can be replaced
Yet ev’ry distance is not near
So I remember ev’ry face
Of ev’ry man who put me here
I see my light come shining
From the west unto the east
Any day now, any day now
I shall be released

They say ev’ry man needs protection
They say ev’ry man must fall
Yet I swear I see my reflection
Some place so high above this wall
I see my light come shining
From the west unto the east
Any day now, any day now
I shall be released

Standing next to me in this lonely crowd
Is a man who swears he’s not to blame
All day long I hear him shout so loud
Crying out that he was framed
I see my light come shining
From the west unto the east
Any day now, any day now
I shall be released




俺は解放されるべきなんだ
どんなことも償われるんだとさ(なんだって変えられる、失敗も人生もチェンジできるって監獄の奴らは言う)
でもすぐにそうなるわけじゃない(そうなるにはあまりに遠い=時間がかかる)
だから俺は 俺をここにぶち込んだやつら
みんなの顔を覚えておこう
俺の光が見えてきた
西から東へと ひろがってゆく
いつかきっと、今すぐにでも
俺は解放されるんだ


誰にも保護が必要なんだとさ
誰だって罪を犯すのだからと
でも誓って言うが 俺の本当の姿が見えるのは
この壁よりもずっと高いところ

俺の光が見えてきた
西から東へと ひろがってゆく
いつかきっと、今すぐにでも
俺は解放されるんだ


この孤独な群れのなかで 俺の隣に立ち
自分は誓って無実だと言う男
俺は罠にはめられたんだと 声をからして叫ぶ
その声が 一日中聞こえてくる
俺の光が見えてきた
西から東へと ひろがってゆく
いつかきっと、今すぐにでも
俺は解放されるんだ
ボブ・ディラン「アイ・シャル・ビー・リリースト」を訳してみた - katosのブログ (hatenablog.com)



まるで脱獄宣言だなこりゃ。
じゃあ曲を聞いてみよう。
ディランのオリジナルじゃなきゃ意味がない。
歌詞と曲に違和感がないかだからね。

Bob Dylan - I Shall Be Released (Official Audio) - YouTube




ファンキーなカントリーで、まったく違和感がない。
重々しい哲学的歌詞じゃない。生き方の問題じゃないってわかるはずだ。

これ、運動家で、ムショから彼女へ歌いかけるラブソングだと思うんである。だからライブでも最後に歌われることが多い。楽天的なのは、運動でつかまった政治犯だからで、ほかになにも犯罪をしていない、殺しも盗みもしてないからだ。


以上、解釈終わり!


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