先月あたりから、ちょうどラジオ体操が始まる前後の早朝、高らかにひびく明るい声が聞こえる。
おそらくクロツグミだろう。夏空をつんざくように響き渡る声は、抑揚も豊かな恋の歌だ。

その頃、アジサイはしだいに衰退し、変わってアガパンサスやギボウシの薄紫が道を彩るようになっている。

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アガパンサスのラッパのように伸びる花は、聞こえてくるクロツグミの声を吹奏しているかのように咲き誇る。この南米産の球根植物はすっかり日本の夏に定着した。


帰化植物というものは、海外からの船の荷物にくっついてきたり、鳥が運んだりするものと、人間が輸入するものとがあるけれど、例えばセイタカアワダチソウのような雑草は、いっとき日本の山野を席巻する勢いで繁殖したが、植生の頂点にあるススキによって広がりを邪魔され高止まりしている。ススキが出す他を寄せ付けない毒性は湿原の在来種さえ絶滅危惧種へと追いやる力にあふれ、むしろ泡立ち草よりも草原や湿原の破壊者となる。

人間が輸入する栽培植物も管理しないと在来種には脅威になるだろう。


そんな思いには関係なく、季節は梅雨から真夏へ、季節が動いてゆく。
太平洋で台風が生まれた。列島には来ないようなのでまずは安心。
いよいよ台風シーズンが始まる。


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