子供の頃から我が家では、食べた後のアサリの殻を、お椀のなかに裏返すという家訓?がある。
はじめて結婚したとき、アサリの味噌汁を妻が作ってくれたとき、普段通りそうしたら、
妻は目を見張って

「お兄さんもそうしてたよね。」

と驚いていた。ほかのおうちではわざわざ貝殻を入れる器を用意するらしいことをはじめて知った。

でも、そうすると、一家のテーブルの真ん中に、貝塚ならぬ貝殻が食べかすとして鎮座するわけで、決して見場のいいものではないと感じてしまう。

裏返して自分のお椀に置けば、ほかの人の目には整然と見えて、食欲をそがれることがないと思うのだ。
妻の手間を考えれば、いつにまとまっているほうが棄てやすいのかもしれない。でも裏返すと自然に残りつゆが下に落ちるから捨てやすかろう。

これはお茶事をたしなむ母親の影響かも知れない。

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そう言えば、スイカの皮も裏返すくせがある。
表にすると人がはんだはみあとと、赤い部分の食べ残しが見えて品がない。そう思うのである。
裏返せば、緑色一色できれいに見える。そして汁も皿に落ちるから処理しやすい。


ぼくんちはそういう家だった。

昨日の朝の朝食はアサリの味噌汁とタイのアラ炊きにした。
自分で干してぬかと色子と酢につけたたくあんを切った。

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ごはんの上に、大根とラディッシュ葉を塩漬けした青菜を乗せて。

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豪華とは言えない。
タイのアラなんか安いものだ。
でも上手に作れば一品で、酒の肴にも最高だ。
ショウガと白ネギの青いところと、大根かサトイモなんかあれば一緒に炊くとさらによし。

ごちそうさま。

料理ができるってそれだけでボケ防止にもなる。
元気な時は東京風の濃い味付けだったが、今は関西風であまり甘辛くはしない。
たくあんも塩気や甘みやに気を遣う。

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