梅雨も明け、月も変わって8月。
夏真っ盛りの早朝。
今日の誕生花は、ラジオによれば朝顔だそうである。
いかにも夏休みの花から始まる葉月だ。


朝顔に　釣瓶(つるべ)とられて　もらい水　　加賀千代女

つるべは鶴瓶ではない。井戸の釣るべ(おけがついた紐)のこと。
朝顔の咲く暑い朝。顔を洗おうと井戸のつるべを勢いよく引き上げたら、いつのまにか朝顔のツルが紐にからまっていたらしく、思うようにならず、桶の水がかかってしまって濡れちゃった・・・。

井戸端、朝顔、もらい水・・・女性らしい、夏の朝らしい句だ。






昨日は薬を取りに下町の医院へ。
暑かった。とにかく暑かった。

男でも　日傘の欲しい　梅雨の明け



帰りにバリューでかつおのたたきが売っていた。
玉ねぎやネギがトッピングしてあって涼し気。思わず手に取る。
ついでに真っ赤なスイカも買った。

6000歩弱、炎天下を歩いてバスに乗り帰宅。
途中何度も一息つきながら、重い荷物を抱えてやっとこさ。
公園のセミのやかましいこと。くらくらする。



クーラーを入れて出たのは正解。
玄関を開けたらすーっと冷気で、ほっとして、帽子を放り投げ、着ているものは脱ぎ散らし、玄関の上りかまちの「たたき」にばったり。こりゃあすぐにも「たたき」で一杯やりたい。たたきでたたきか、洒落かいな。


シャワーを浴びて、15日ぶりの冷たいビールで一献。
夕立が欲しい。




おろししょうがとミョウガを追加のトッピング。
ニンニクは使わず、カボスの柑橘醤油でさっぱりと。

買い物が重くて、ついコメは買わずに帰ったので、さてどうしようと思案するが、そうめんしか思い当たらない。



 

大葉が欲しいところだが、長雨だったせいで葉物はみんな育ちが悪く高い。
暑気払いと、気つけに青いトウガラシを刻んだつゆで。
あ、辛い！青臭い夏の香りと鮮烈な辛味が、疲れた体にありがたい。



食べ終えてしばらく保然としていると急に眠気がやってきた。


午睡。


目覚めて「そうだ、スイカ買ったんだ」






夏だ。

まったく夏だ。

雨はない。いっそそれがありがたい長い雨の終わりである。



紫外線　コロナ消し去る　強さかな　


　


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