よく関西の粉もん文化とか言われる。

粉ものを好む文化は、日本の歴史的には多くは稲作に不向きだった土地に多く見られるが、それはつまりコメの代用品としての小麦食なのであり、けっして渡来文化だけの影響ではなかった。しかし関西は稲作地帯だったにも関わらず小麦食が定着した。これはあきらかな渡来文化の残照だろう。

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東アジアで小麦が主食だったのは、華北や中部以北の朝鮮半島だ。乾燥して、寒冷な地域で小麦は受け入れられてきた。その小麦はステップロードで東アジア北部へ伝播しただろうが、持ち込んだ民族は騎馬遊牧民であろう。小麦栽培は稲作よりも定着を必要としない。栽培が簡単なのだ。

欧州人が小麦を選んだ理由は、やはり乾燥や寒冷が理由ではないか?それが温暖な地中海沿岸にも定着したのは、小麦、大麦の原産地が地中海のレバント地方だったからだ。

小麦食のパンを主食とする欧米では、しかしほとんどパンを主食としてはおらず、主食は肉だと言っていいほどに、肉を中心の食事が多く。パンは副食的な扱いである。ぼくの考えでは、パンは欧州では主食とは思えないもだ。

イタリア人はパスタつまり麺を考え出して、主食とした数少ない欧州コーカソイドだと言える。関西人はフランスやイタリア、ドイツからの移民が明治時代から多かった。だから小麦食やパン食が日本でも一番定着しているのだろう。それ以前から、古代渡来人の定着もあるので、小麦食=粉もんに違和感がない。

だから今でも、焼きそばやお好み焼きやうどんで飯が食える。これは文化人類学的には稀有な文化だと言えることになる。

でんぷんをおかづにでんぷんを食う・・・。
炭水化物は考え方をおだやかにする。敵を作らない食糧である。要するに眠くなる安定剤なので、文化的には婉曲的で争わぬ人間を作る。渡来人との文化的軋轢を緩和する知恵かも知れない。こういうことは東京の東部・・・隅田川の東岸にも共通する。けんんかになるから粉を食べた?江戸の団子やまんじゅうはそれかな?


ま、諸説あるでしょうがね。

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