久々に出汁巻きを作った。
みりんで少しだけ甘みを加えて。
甘みが入ると、卵はこげやすくなる。
ちょっと甘すぎた。
みりんはやはり、関西味には必要ないようだ。
小林薫主演の定食屋映画で、「あまーいだし巻きをつくっとくれよ~~」と女が言うシーンがあり、
関東の人は卵焼きを出し巻きだと勘違いしていることがわかる。
出汁巻きは出汁を楽しむ料理で、甘くし過ぎては台無しになる。
卵焼きなら家庭でも簡単に作れる。
薄く延ばして何層にも巻けばよいだけだ。
それは出汁巻きとはまったく別種の家庭料理だ。
出汁巻きはいつも言うように巻かないのだ。
よせてふんわり「返す」のである。
ふんわりの素は水分つまり出汁である。
卵に水を入れてまぜるだけでも、あなたの卵焼きはふんわりする。
しかしこれを卵焼きのように何層にも巻くのは不可能で、柔らかすぎて主婦の手には負えなくなる。だから「よせて返す」のである。
さて今年初めてのソーメンで〆た。
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