yamabuki
戦争は知らない   
      
https://www.youtube.com/watch?v=79Ld-CdgVeg


そういう時代だったってことだけだが。



左の時代がって、反戦歌が流行った。
でもぼくには、ぼくには反戦歌ではなくただのふぉーくで、
そこにはイデオロギーの嵐などなかったんだよ。

ぼくはそういう世代とは、少し送れたところに生まれた。
もうそこには戦いなどは一切ない、日本の一番いい時代だった。

わすかに数年の違いだけで、ぼくは右や左の思想に染まらないで生きられる稀有な世の中に生まれてきた。





おかげで
花々を楽しみ
科学を楽しみ
未来にいつも夢を抱いて少年時代を生きられた。

虫を追いかけ
軋轢もなく
じっと
ただ虫たちの美しい体つきや
野鳥たちの声を聴いていられた。

けどね、
社会はひどかった。
とてもつまらないものだった。

ぼくは27のときには
ほとんどこの社会にあきれ返っており、
別のものを見ようとした。



そんなうらなりだったぼくが
いまだに生きていられる。


日本はいい国だと思うよ。

でもね、このごろはなかなかそうは思えないことも多いよね。




なんなんだろうか?

ぼくはね、加藤が死んだ理由が
最近よくわかる気がしているんだ。





あんたはそうは感じないかね?


フォークルからずうっと聞いているとね


それが見てくるんだ。





ひとりだ。




ぼくはね、ひとりで死んでいくんだよね。




君たちは幸せだろうか?




・・・・・・・・









へえ、そうは思えないな。