泉谷しげる 春のからっ風





恵方まきたらいうもんは、うちでは毎年食べまへん。
恵方を向いてもくもくと食べて、何がおもろいのかわかりません。
それに近年では恵方巻きは食の破棄の根源だと、悪者扱いされてます。
あんなもん「あほう巻き」だっせ。

で、ぼくはバッテラ食べますねん。

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恵方て言いますが、恵方の神さまいうのんは、「歳徳神(としとくじん、とんどさん)は、陰陽道で、その年の福徳を司る神である。」そうです。このとしの神ちゅうのんはですな、鹿児島なら「としどん」、青森や秋田なら「なまはげ」、つまり去年話題になった来訪神のことですわ。

来訪神ちゅうのんはですね、要するに稲魂のことですわ。風に乗ってやってくる穀物の種だと思えばよろし。日本、韓国、中国南部はモンスーン気候で、だいたい米食でして、広葉樹林帯文化圏ですから、祭事も似てます。おにぎり食べたりします。その風と言うノンは春先と秋口に吹いてくる季節風です。北関東ではからっかぜなんぞと言いますが、乾いて埃っぽい風です。立春から春分の間に吹けば春一番です。花散らしの風とか、田植え風、炭焼き風ともいいまんな。

春は今時分。秋は十一月に吹きます。これまでどおりならですがね。最近はすれてます。吹く位置も北上しています。だから最近は九州には黄砂が飛んでこなくなって、代わりにpm2.5たらいう毒性の空気がやってきます。この季節風には大陸の砂だけでなく、肥沃な土壌に混じって種がはいっていますので、迷惑な反面、ありがたい風でもありまして、そこがまあ似てますな。来訪神とかいう神さまに。神様は昔は自然現象ですから、いい面と悪い面があります。悪天候をもたらすならそれは悪い神様ですから、なまはげやとしどんみたいに鬼の姿になります。


今日の九州は天気予報がはずれて快晴で、雨もまだ降ってこない。すごくぬくいですよ。後頭部から新芽が出ますわ。


4月上旬の陽気でした。
雨がないのはよくないね。田植え前にはね。
さきほどぱらっときましたが、それっきりです。
土砂降りだと聞いていたのですがね。

今年の夏はどうなるんですかね。エルニーニョで猛暑再びですかね。
桜、咲くんですかねえ。こんな寒くない冬で。




節分や 節季の払いで 懐ぴゅう・・・


今月、収入がいつもより2万円も少ないのです。
生きてけませんわ。


まあ、なるようにしかならない 春の風か。