映画ジュラシック・ワールド新作が夏休みに公開されるということで、テレビが前作を放映してくれた。以前、途中からしか観ていないからうれしい企画。
チコちゃんに叱られまくったあとの楽しみだと、夜食を作って観戦?することに。
まさにあの手の映画は鑑賞というよりも観戦に近い。
なにしろ、はらはらどきどき、手に汗握る作品。
辛子とマヨネたっぷりと。
厚切りパンではさんだもの。
案の定、怖い。
よくできている。
スピルバーグは映画作りの手だれである。
コンパクトに、すべてを2時間弱に埋め込んでいて、いつも堪能させられる。
最初から、観たのを後悔させるほどに怖い。チャンネル変えたくなる。CM中だけ他局に変えてしまったほど。でも気になるからまた戻る。
しかし最後まで延々と怖がらせたりはしない。
途中でユーモアやアイロニーを混ぜ込みつつ、怖がり嫌がる観客を最後まで引きずりこんでゆく。
リアルな恐竜たち。
残虐なシーンもあるが、ずっとそういうパニックでは終わらせず、最終的にラプトルのブルーと人間の友情や、つんつん元かのとの恋愛、家族の絆など、彼お得意のファミリー映画の世界に練り上げてある。
最初は「最低の恐怖映画だな・とぶつぶつ言っていたのが、最終的には結局引きずり込まれ、最後はハッピーエンド・・・。まったくうまいよ。
ハリウッド映画の傑作であるエイリアンのようなDNA操作による新作恐竜が登場するが、エイリアンのような最後までマイナー音楽的な作品にはならず、途中にメジャー音も入れて、映画自体に大波小波を作ってある。緊張と緩和を上手に繰り返すことで、観るものを喜怒哀楽の局地へと導いてくれた。
まったくまいる。また次回作が観たくなるうまさ。
これこそが商業映画だ。
翌日の夜、番組表を見ながら
つい、
「今日はないのか、ジュラシック」
と言わされてしまった。
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