柚子の色づく季節となった。
いよいよ年末だ。
今年は青い時期の柚子も唐辛子も手に入らなかったので、黄色い柚子と赤唐辛子で作る。おまけに去年、グラインダーもプロセッサーも長年の使用に耐えかねつぶれてしまっている。仕方なくすり鉢でやることに。

(工場では青唐辛子と黄色い柚子を使って11月に仕込み、発酵させて売り出す。だから色合いがややくすんだ渋い緑色になっているが香りはそのほうがいいそうだ。これを家庭では青唐辛子と青柚子で作る人が多い。どっちも捨てがたい)


柚子皮を削いで湯通しし、同量の赤唐辛子(種はとらずに)ともに細かく刻んだら、塩を同量放り込み、すり鉢でごりごり、どんどんと気長にやる。

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ねっとりしたら出来上がり。


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あとは小瓶にみっちり口まで詰めて、発酵にまかせるだけ。




柚子胡椒の使い方としては、九州では、鍋物、味噌汁、ラーメン、おでん、白菜漬け、お茶漬け、ありとあらゆるものに使う。


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から揚げの下作りにもよく使う。
にんにく醤油に混ぜて漬け込むのだ。
もちろん食べるときにも果実酢と一緒につける。


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お酒、焼酎のお湯割りにも落とす。



体がしっとりとあったまる。

柚子は贅沢品だ。
まずは玄関や仏壇に置いて香りを楽しみ、次に二つに割って酢を存分に使い、皮は柚子胡椒や柚子ねり、最後は風呂に放り込んで、残った種は庭に植える。ヘタ以外は全部使い切る。



存分に 柚子の香りの 湯を存分に


じきに冬至がやってくるね。