先だってBSで日田の小鹿田焼きのテレビを眺めていると、しきりにアナウンサーが「びみきゅうしん」などとほざいておる。「美味求心」のことかと思うが、あれは「びみぐしん」と読むのだということを彼は知らぬらしい。おばかはこれだから困る。


うまいものを追求してやまぬ想いをして、美味求心と名づけたのはわが大分出身の木下謙次郎の著作である。Wikiを検索したら、こやつもおばかで、やはり「きゅうしん」と書いてござった。明治時代、呉音が流行して、もっぱら難しい漢字を呉音で読ませるのがずいぶんはやった。まあ、漢音で「きゅうしん」と読むのは間違ってはおらんが、識者にはまず笑われよう。

「求心(ぐしん)歇(や)む処すなわち無事。
模様を作(な)すこと莫れと。」
からとった題名だとおばかは知らぬ。



とまれ・・・
うまいものは追求するにこしたことはない。
なにしろ食わずに死ぬのはもったいない。


それもそこそこ年を取ってくると、あまりごたぎた、こってりしたのより、あっさりシンプルがよくなってくる。行き着くところは漬物なのかも知れない。


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ギンナンである。
ただのギンナンではあるが、火加減がなかなか難しい。
碧い翡翠に仕上げるのに年季がいる。



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イワシの梅干甘辛煮である。
ショウガと梅干の按配がイワシをうまくする。




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目玉焼きとてあたらおろそかには作れない。
黄身がとろりとしていなくてはならぬ。
「ちゅうちゅうできないじゃないか」みたいなことではいかん、いかん。





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大根も飴色になるまでじっくり炊かねば。





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芋は炭火に放り込むか、落ち葉炊きが一番だ。
甘さがぜんぜんガスや電子レンジとは違う。




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イワシのフライにはキャベツだが、このソースは市販ではなく自家製である。





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これはわかるよね。






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しゃけ茶漬け。のりをたっぷりと。わさびもたっぷりで。







最後はチキンカツのカレー

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ご静聴、ご視聴ありがとうごいす。




♪恋人よこれが私の一週間の食事です。
てゅりゃてゅりゃてゅりゃ・・・・



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