昨日もそうだった。
これからうまそうな調理パンを食うぞというところで目覚めてしまった。

夢の中で、ぼくは海岸で釣りをしているらしかった。
はじめは針をたくさんつけた糸で遊び釣りし、海なのになぜかウグイが山ほどかかったので大喜び。調子付いて今度は竿で遠投し、最初にでっかいぴちぴちしたサバが釣れた。次にでっかいブリ。そして最後は関アジ。すると急に潮が引いてゆき、堤防をうろうろ潮を追いかけるがおしまい。

仲間3人で釣果を喜んだあと、そろそろ小腹がすいたなと街へ向かった。
記憶では岡山あたりらしき覚えのある駅からなぜか京都の京阪電車に乗って小町で降り、階段を降りると尿意がやってきて、全員でトイレへ。昭和風の木造トイレで連れションし、町の小さな駄菓子屋にはいってなにか食い物はと物色する。

パンがあった。いろいろ悩むが、結局、コロッケパンとアジフライのパン(そんなものあるのかな?)を選択。コロッケパンは、コッペパンに切れ目があって、窓になっていて、そこからうまそうなコロッケが覗いていた。友人は奇妙なL字型になっているピザパンを、どうしたもんかとひっくりかえしていた。

ぼくはかまわずコロッケパンにかぶりつこうと考えたところで、目が覚めた。いつもの夜中のトイレだった。

トイレに入って、夜気にふるえつついたしながら、ちっきしょう!なんでこれから食おうというときに目が覚めるかなあ!!と、悔しくて仕方ない。いまいましい。




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そういう夢をよく見る。

これからうまいものを、というところでいつも尿意で目が覚めてしまう。
まさに慙愧の念に浸りつつ布団に戻り、飛び込むと、もう布団は冷たくなっており、なかなか寝付けない。続きが見たいがもうだめ。
慙愧と「ちぇ、ちぇ」がしばらく続く。
もう一回口に出して言ってみる。

「もう少しでコロッケパンだったんだがなあ・・・」
「どうしていつもこうかなあ・・・」



なんとも食欲の人はしょうがない。
そうやって輾転反側しつつ、寒い朝を迎えるのである。
今この時間になっても、まだそれを覚えているのが、また悔しい。


で、冷蔵庫を開けたって、もちろんそこにコロッケパンなど入っているはずもない。



しょぼしょぼしつつ食パンを引っ張り出し、魚肉ソーセージをひんむいてくるんと巻き、ほうばる。あまりにぱさぱさしたその口当たりに寒々とする。





人はどうして夢を見るのか知らない。
知らないが、せめて完結させて欲しい。
あるいは、せめて全部忘れさせてこれればいい。
特にうまいものを食べる夢は、二度寝してももう続きは見られないから、せめて朝起きたらすっかり忘れていたいものだ。
でないと、翌朝ずっと自分のいやしんぼさがココロを攻め立てる。
とほほのほだ。






しかし海で釣った魚、どうなったんだろうか?
そういえば二人の友人、ひとりは大学時代の先輩だとわかったが、今一人はだれであったか朦朧としており、わからず仕舞い。そういう奴って現実でも誰にだっているよね。影の薄い人。